適材適所に人材を配置するのはとても難しく、企業としても頭を抱える所でしょう。従業員の希望と、本来適している職種が合わない場合もあります。そのまま、放置すれば、売上や、他の従業員へのモチベーションに悪い影響を与えてしまう可能性もあるでしょう。では、そういった時はどうすればよいのでしょうか。
ひとつに、従業員を仕事に就かせた後、半年や1年など期間を設けて、適正度合いを数値化して探ってみるという方法があります。営業部門であれば、従業員の売上を適正の指標にすることができます。ただし、間接部門である総務・経理などは数値化が難しいかもしれません。その場合は、日々行われる業務を点数化し、シートでチェックなど工夫する必要があるでしょう。仕事の処理能力や、その他従業員とのコミュニケーション・提案や要望の有効性なども含めて数値化し、上司や同僚の評価・自己評価の形で業務に対する採点をするとわかりやすいでしょう。
周りの評価が悪ければ当然適正も疑わしくなるし、自己評価であまりその職種に好感を抱いていないようであれば、異動も視野に入れる必要性があるでしょう。
やる気の無い人間をそのまま働かせるというのは、会社にとってデメリットしかありません。その人だけの問題ではなく、周りのやる気も奪い、大幅な作業効率悪化や売上ダウンという事も起こり得るからです。辛抱強く頑張るよりも、ある程度の期間内に成果が出せなければ異動を視野に入れた方が、その人にとっても会社にとっても有効なのです。その際に、指標として数値化したシートを見せれば、スムーズに納得してもらえることでしょう。だらだらと毎日労働せず、労働を採点することで、経営者・上司・そして自分でも仕事の適材適所化は出来るはずなのだと思います。
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